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『スウィーニー』再び

水曜日のレディースデー。
仕事帰りに友人と、2回目の『スウィーニー・トッド』を見てきた。

初回は都心の小さな映画館で見たのだが、ここはショッピングセンターの中に9つの映画館が入った“穴場”とか(田舎ってことね・笑)。2回目なので落ち着いて見られたし、大スクリーンの“ティム・バートンの世界”は、また違った美しさがあって堪能。
映画で付け加えられた台詞やその他について、感じたことを書き留めておこう。



印象に残った場面は3つ。どれも映画のオリジナルで、ちょっとウエットかな?

*ラベットが、復讐しか頭にないスウィーニー(ST)に「ルーシーの顔憶えてる?もう忘れたんでしょう?」と言うと、「。。。黄金色の髪だ」と悲しい瞳のST。さりげなく、時間の経過をも表している。

*アンソニーに連れられて、STの店に来たジョアンナ。「ここを出て幸せになれるの?」
アンソニーが「2人で新しい夢を見よう」と言うと、「夢は悪夢しか見たことがないわ」 
ラストを暗示しているようだと思った。結局最後、2人は戻ってきたのだろうか?(舞台では、警官を連れて戻り惨劇を知る)

*一度はカミソリを振り上げたが、「この顔を忘れろ」と言ってジョアンナを見逃すST。いいの。。?(互いの正体を知らずに出会うが、もちろん観客は知っているのでツライ)

『スウィーニー』再び_f0031200_21293155.jpg
        この場面や、写真たてを見つめる場面も映像ならではだと思った

そして、やはりジョニーの演技が素晴らしかった。
まさか♪海辺にて で泣けるとは思わなかった。。!明るい背景と違和感のあるSTの無表情の中から、やり切れない想いが溢れ出てくるようだったのだ。

友人はジョニーファンだがあまり映画館に行かないようで、今までのバートン&デップ作品もDVDで見たそうだ。

「話もいいし、感動した。映像が綺麗!たくさんの血が流れても、普通のスプラッタ映画と違って“絵画のような美しさ”があってウットリ。。ジョニーの演技は素晴らしいし、他の俳優も個性的でぴったり。全てにおいてセンスがいい」
♪ジョアンナ の歌の始めの首切りでは、笑ってしまいそうになり(「それって欧米人的感覚よぉ」とツッコンデおいた・笑)。♪僕がついてる ではホロリときたそうだ。

「スプラッタは苦手だからDVDになるまで待つわ」と言っていた彼女だが、ネットで公開されたトレイラーを見て興味を持ち、映画館で見てよかったと言っていた。

欧米では、古くから知られている“伝説”
それが舞台になり、ミュージカルになり、今映画が公開されて話題になっている。
大好きな作品だけに嬉しくもあり、こんなにメジャーになるとは。。。不思議な気持ちだ。