Hedwig in Seoul, 韓国

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『Hedwig and the Angry Inch』

弘益大 大学路アートセンター 4月13日 15:00

へドウィグは、NYに年2、3回訪れていた1990年台後半の思い出深い作品ながらも、観たのは2回だけ('03 DC/'14 NY)それなのに初ソウル行きを決めたのが、このへドウィグ目的になるなんて。。!友人達はもちろん、一番驚いたのは自分かもしれません。

初めての韓国の劇場も、ネットで情報を得ていたので問題なし。強いて言えば、ハングル知識ゼロなので、グッズ売り場でリストを見てもちんぷんかんぷん。プログラムってどれ?いくら??と困ったくらいでした。
観客は日本と同じく女子率が高いなぁ。。とか、劇場内の雰囲気はどこも同じね。。とか考えつつ二階席へ。



韓国初演から11年。再演に再演を重ねて、コアなファンがいるというこの作品。おまけに、今回5人のキャストの中で1、2を争う人気のチョ・スンウさんの日とあって、キャパ700席は満員。もし周りのパワーに乗れなかったらどうしよう?と心配していたのですが、ヘドウィグ登場と共にすうっと入っていけました。何でしょうね?あの高揚感。気がつくと一階前方軍団をお手本に、手を振り上げてリズムをとっていました。

客席の右手後方から登場したヘドウィグ。舞台上のスクリーン(随所で効果的に使われ表情がアップで見られてよかった)に映し出された姿は赤ずきんちゃんみたい。うつむき加減からすっぽり被ったフードをパッと払い、周りに絡みながら舞台へ歩いて行くうちに、観客はヘドウィグの世界に引き込まれていましたね。

初めては生で聞こうとYoutubeを封印していたスンウさんの歌声は、力強くて男っぽくて(笑)もう心臓バクバク!ノリノリで楽しかった♪Wig In A Boxや♪Sugar Daddy。ポロポロ涙がこぼれた♪Midnight Radio そしてイツハク役ソ・ムンタクさんのパワフルな歌唱がまた、素晴らしかった!!♪Hallelujah もしっかりと泣かされました。

もともと台詞が多い上にアドリブ盛り沢山(らしい笑)のスンウさんのヘドウィグ。内容を知ってはいても言葉の壁がありました。それでも“チョドウィグ”の世界を感じ、受け止めることができた幸せな時間。このまま時が止まってほしい。。!と思った舞台は久しぶりでした。

3ヶ月間の公演で「5人のヘドウィグ」がキャスティングされていることにも驚きましたが、それぞれ演じ方も違えば衣装や上演時間もマチマチと知って、またビックリ!(個性を重んじる韓国らしいとか)スンウさんは、演じる年によって毎回違ったアプローチで魅了してくれているそうですね。今回ご覧になったファンの方が「かわいいヘド」と感想を述べてらっしゃいましたが、ホントに可愛いかった!そして、肩の力が抜けた自然体でありながら、不思議な存在感を放つチョドウィグの虜になりました。

この日の上演時間は休憩なしの2時間50分!(ネット上の記載は2H10M)大盛り上がりのアンコールが終わるまで誰も席を立たず、そのまま出待ちへ向かったのは150人余り。この日のソワレは予定を入れずに正解でした。上がり過ぎたテンションを冷ます為、しばらく劇場前で座っていた私。見上げた空に浮かんだ月は、ソウル初観劇の日の忘れられない風景のひとつです。
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